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証券会社とは?取り扱っている商品などについて

証券会社とは?取り扱っている商品などについて

証券会社は名前のように証券、つまり株式や債券といった商品を取り扱っている会社のことです。
これらの証券はいわゆる有価証券と呼ばれるもので、有価証券の売買や取次、引受などが主な業務となります。
有価証券を発行する株式会社と、それを購入したい投資家を結ぶ橋渡しと表現することもできます。
勿論、投資家同士を結びつける役割も担っていますし、投資家からの売買注文を受けて証券取引所に伝えるブローカー、自ら株式の売買を行うディーラーといった業務もあります。
発行証券を買い取り投資家に販売するアンダーライター、発行証券を預かって投資家に販売するセリングという業務も存在します。
どこまで対応するかは証券会社によりますが、大きく分けてこれら4つの業務が主要な業務となっているわけです。

証券会社の4つの主な業務

ちなみに、現在は金融商品取引業者というのが法律における正式な名称ですが、旧証券取引法上のもとで業務を行ってきた企業は、現在も証券を商号に用いている企業が少なくないです。
4つの主な業務はかつては免許制で、4つを取り扱う企業は総合証券会社と呼ばれていました。
自己計算売買のディーリングが第1号、売買仲介のブローカレッジは第2号、引受のアンダーライティング業務が第3号免許でした。
売り捌きのセリングは第4号で、全ての免許を取得している企業の存在感はそれだけ大きかったといえます。
今は1998年の証券取引法改正により登録制となっているので、免許制度は廃止されています。

4つの業務に取り組んでいる大手証券会社

今でも総合的に4つの業務に取り組んでいる大手は複数あり、国内外に拠点を持つ五大証券が特に存在感を放っているといえるでしょう。
五大証券の1つ野村證券は、1925年の発足から2001年の野村ホールディングス化以降も、現在に至るまで証券会社の顔となっています。
一方、大和証券は1902年に発足の大和證券が前身で、1999年に大和証券グループ本社と改称されました。
この2社だけでも時価総額は相当なもので、2社を合計すると軽く2兆円を超えます。

大手証券会社の時価総額

第1位の野村ホールディングスは時価総額が1兆6千億円以上で、2位の大和証券グループ本社は1兆円弱となっています。
2019年時点の順位なので現在は変化している可能性がありますが、少なくともこの時点では1位と2位の存在感が大きく、そして2社の間の開きも大きかったことが分かります。
第3位はSBIホールディングスで時価総額は5千億円以上で、後発の企業としては企業規模も時価総額も大きいです。
余談ですが、SBIホールディングスはいわゆるネット証券で、五大証券には含まれていないです。
五大証券には他にもSMBC日興証券とみずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券があります。
東海東京証券と岡三証券は準大手証券、藍澤證券やいちよし証券、岩井コスモ証券は中堅証券に分類されています。
JPアセット証券もネット証券会社です。

証券会社は銀行の違い

証券会社は銀行と比較されることが多いですが、前者は直接金融で後者は間接金融と呼ばれます。
直接金融は文字通り顧客が直接的に取引を行う形で、手数料の支払いによって企業と投資家の橋渡しが行われます。
間接金融は預金者から預金を預かり、企業や個人事業主などに貸出を行い、それで得た利息を収益としているのが大きな違いです。
どちらも資産が保証されるのは共通で、1千万円までなら安心して預けられます。
投資家のお金は分別管理で管理されていますから、証券会社が破綻してしまっても財産は手元に戻ります。
銀行は、預金保険制度にもとづき元本1千万円までと利息も保護されるので、その点も違いの1つとなります。

まとめ

いずれにしても、取り扱う商品が異なるのは間違いありませんし、企業ごとにも取り扱う商品、得意不得意の分野があるのは確かです。

 

よくある質問

Q:証券会社手数料とは何ですか?

A:売買委託手数料とは、株式、債券、投資信託などの有価証券の売買に関連するサービスに対して証券会社が課す手数料のことです。
これらの手数料には、取引の執行、投資口座の維持、調査やアドバイスの提供などの費用が含まれます。
手数料の金額は、提供されるサービスの種類、取引される証券の種類、証券会社自体によって異なります。

Q:仲介手数料はどのように請求されるのですか?

A:売買委託手数料は、取引ごとの定額制、取引額に対するパーセンテージ、またはその組み合わせなど、さまざまな方法で請求されます。
また、証券会社によっては、年間または毎月の口座維持手数料や、口座振替や口座解約の手数料を徴収している場合もあります。
口座を開設する前に、検討中の証券会社の手数料体系やその他の関連コストを理解することが重要です。

Q:証券会社の手数料を抑えるにはどうしたらよいですか?

A:手数料を抑えるには、手数料が安い証券会社や、特定の有価証券の取引手数料が無料になる証券会社を利用することを検討するとよいでしょう。
また、ロボアドバイザーは、従来の証券会社よりも手数料が安い場合が多いので、利用を検討するのもよいでしょう。
また、頻繁な売買を避け、長期的に投資を続けることで、手数料を抑えることができます。
各証券会社の手数料やサービスを比較し、自分のニーズに合った、コストを抑えられる証券会社を見つけることも重要です。

最終更新日 2025年9月9日 by otecto